APRESIA Technical Blog

Network-Edge用UPS AN-ManagerStation相互接続検証

はじめに

AN-ManagerStationは、APRESIAシリーズだけではないマルチベンダ環境の様々なネットワークを統合管理することができます。
今回、オムロン ソーシアルソリューションズ株式会社様のご協力により、検証用UPS(無停電電源装置)をお借りすることができましたので、AN-ManagerStationを活用することで、実際にどういった風に見えるのか、どこまで監視できるのかを検証してみましたので紹介します。検討/設定の際の参考になればと思います!

オムロン ソーシアルソリューションズ株式会社様 製品紹介ページ https://socialsolution.omron.com/jp/ja/products_service/ups/

検証概要

    • 検証の目的
      オムロン ソーシアルソリューションズ株式会社様の無停電電源装置(UPS)「型式:BV55REM<標準搭載ネットワークカード(型式:SC21)>」(以下、BV55REMという)および「型式:BN150RA」(以下、BN150RAという)とAN-ManagerStationの相互接続性を確認する。

   ※BN150RAはネットワークカードを標準搭載していないため、オプションのネットワークカード(型式:SC22)を搭載しております。
   ※標準搭載ネットワークカード(型式:SC21)、ネットワークカード(型式:SC22)は、以下、SC21、SC22という。

   また、相互接続において必要になる設定内容、課題についても洗い出しを行う。

    • 検証構成

 

検証内容及び結果

検証結果まとめ

  • 検証結果まとめ
    AN-ManagerStation 1.17.01が提供する各種機能について、BV55REM/BN150RAとの接続性を確認した結果、ほぼ全ての機能を有効利用できることが確認できました。

    ただし、一部「×」「△」が付く項目については、以下の通り少し注意が必要です。

  • 機種情報の判別
    ネットワークカード(SC21/SC22)のsysObjectIDを取得するため、UPSの具体的な型式を判別することができません。
    管理対象機器に設定できる任意文字列(コメント)で型式を設定してください。
  • 取得できるMIB
    SC21とSC22で、取得できるMIBの内容に差異があり、SC22ではインタフェース関連のMIBが取得できませんでした。
    SC22ではポート監視やデバイスビューアなどの一部機能が利用できませんが、スイッチングハブなどのネットワーク機器ではないため、運用上の影響は少ないと考えています。

インベントリ – 機種情報の管理

(1) 機種情報の登録(2)インベントリ管理画面

障害管理 – 死活監視

障害管理 – ポート監視

障害管理 – SYSLOG受信

障害管理 – SNMP TRAP受信

プロビジョニング – コマンドの実行

マップ – マップの表示

性能管理 – グラフ/閾値

  • トラフィック
  • バッテリー残量/電圧

ツール – Web/Telnetクライアント起動

ツール – デバイスビューア起動

追加TRAP

独自MIB定義ファイル(swc2.mib)をインポートすることで多くのTRAPを管理できるようになります。

    • SC21/SC22
    • SC22のみ

次回予告

今回はオムロン ソーシアルソリューションズ株式会社様のUPSとの連携検証結果を紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
今後も様々なベンダの機器、システムとの連携検証を行っていきたいと思っています。
もし、こんな製品、システムとの連携希望!!等のご要望がありましたらぜひお聞かせください。