APRESIA Technical Blog

ハイブリッドワークを強化。「KOKOMO」と「TRUST DELETE prime」の連携サービス

はじめに

2024年8月にニュースリリースで発表いたしました、当社のハイブリッドワークソリューション「KOKOMO」と、ワンビ株式会社様との連携サービスについてご紹介します。前半では当社「KOKOMO」概要をご紹介し、後半ではワンビの「TRUST DELETE prime」について詳しくご紹介します。

ご参考:
APRESIA Systemsのハイブリッドワーク・アプライアンス「KOKOMO」でPCの情報漏洩対策「TRUST DELETE prime」を提供開始
https://www.apresia.jp/news/2024082901.html

ワンビ株式会社について

ワンビ株式会社様は、パソコンの情報漏洩対策ソフト「TRUST DELETE」シリーズの開発、販売を手掛ける企業です。PC紛失時の遠隔ロックやデータ消去機能を有する「TRUST DELETE prime+」を中心に、PC廃棄・返却時のデータ消去とデータ消去証明も可能なソフトも提供しています。

ワンビ株式会社と当社「KOKOMO」のネーミング由来



ワンビ株式会社様という企業名は、「会社が大きくなったらいつか島を買いたいね」という思いから、「ワンビーチ」→「ワンビ」と名付けられたものです。ロゴマークは太陽を表す赤、砂浜を表す黄色、海を表す青の3色をモチーフにしています。
一方、当社の「KOKOMO」は「遊びながら仕事ができる」をコンセプトから、南の島の名前を取って「KOKOMO」と名付けました。
それこそハイブリッドワークを、南国の島で優雅に働く様子で実現できるのではないかと考え、「簡単がつくる、ボーダレスな働き方。」を製品ショルダーコピーにしています。
このような島繋がりのエピソードに両社の共通点を感じています。

当社の「KOKOMO」について

ここで、当社のハイブリッドワークソリューション「KOKOMO」についてご紹介します。
「KOKOMO」はお客様社内環境等へのセキュアなリモートアクセスを実現するネットワーク機器(ハードウェアアプライアンス)です。

自社で柔軟に構築できるアプライアンス型の「KOKOMO」
https://www.apresia.jp/solution/kokomo.html


写真:自社で柔軟に構築できるアプライアンス型の「KOKOMO」

ハイブリッドワークやテレワークが常識となりつつある今、「KOKOMO」は、パソコン端末から簡単でセキュアなリモートアクセスを実現できるソリューションです。
パソコン端末にソフトウェアSIMをインストールし、お客様環境のDMZに専用コアサーバー(=KOKOMOコア)を設置いただくことで、セキュアなリモートアクセス環境を実現できます。
ハードウェアアプライアンスや仮想アプライアンスとして提供しており、自由に設置が可能です。


イメージ図:ハイブリッドワークによるセキュアなリモートアクセスを実現

ソフトウェアSIMを利用することで、社内ネットワークへの安全な接続が可能となります。
一般的なSIMカードは、スマートフォンをはじめとするデバイスで使用され、3G・4G LTE・5Gなどのセルラーネットワークに接続するためのものです。一方、ソフトウェアSIMでは物理的なSIMカードやWWANモジュールが不要であり、自宅やカフェのWi-Fiネットワーク、有線ネットワークからも、LTE over IPという技術を利用してリモートアクセスを実現します。
物理SIMカードが主流の中、最近では埋め込み型チップを用いるeSIMも普及しつつありますが、「KOKOMO」はこれらとは異なり、端末にソフトウェアSIMをインストールすることで、セルラーネットワークと同等の認証や暗号化を実現します。
ソフトウェアで管理できるため、物理的な故障リスクがなく、設定変更やアップデートも柔軟に行えます。
また、利用者にとっても利便性の高いリモートアクセス環境を提供します。端末のネットワーク環境を自動識別し、それに応じた接続方式を選択することで、シームレスなリモートアクセスを可能にします。
さらに、自動接続機能により、従来のVPNで必要だったIDやパスワード認証を省略し、パソコン起動時に自動的に社内ネットワークへ接続できるようになります。
このように、「KOKOMO」はセキュアな認証や暗号化と、シームレスなアクセスを同時に実現します。
ハードウェアアプライアンスに加え、ESXi向けの仮想アプライアンス版も、2024年11月より提供を開始しています。

ご参考:企業・自治体のハイブリッドワークに好評の『KOKOMO』 VMware ESXiに対応した仮想アプライアンスモデルを販売開始
https://www.apresia.jp/news/2024111501.html

現在のVPN利用方法や運用に課題をお持ちの方にとって、「KOKOMO」は有力な選択肢となり得ます。

「KOKOMO」とワンビ株式会社「TRUST DELETE prime」でセキュアなハイブリッドワークを実現

ご紹介させて頂いた「KOKOMO」と、ワンビ株式会社様の「TRUST DELETE prime」のサービスについてご紹介します。
「KOKOMO」でセキュアなリモートアクセス環境を実現しつつ、「TRUST DELETE prime」でWindows端末の紛失・盗難時の情報漏洩リスクに対策できるというセキュリティサービスになります。

詳細は当社「KOKOMO」のWEBページでご覧いただけます。「TRUST DELETE prime」のご利用には、「KOKOMO遠隔消去オプション Powered by TRUST DELETE prime」の購入が必要です。

自社で柔軟に構築できるアプライアンス型の「KOKOMO」
https://www.apresia.jp/solution/kokomo.html



イメージ図:「KOKOMO」と「TRUST DELETE prime」の組み合わせ

なぜ「KOKOMO」とワンビ株式会社様の「TRUST DELETE」の相性が良いのか?

ワンビ株式会社様の「TRUST DELETE」は、ハイブリッドワーク環境でWindows端末の紛失・盗難時の情報漏洩リスクを防止する製品です。
リモートワイプ・リモートロックと呼ばれる技術を利用しており、端末を紛失した際に遠隔から悪意ある第三者の不正利用を防止したり、端末のデータ消去を行うことが可能です。


イメージ図:リモートロック


イメージ図:リモートワイプ

一般的な対策の限界
端末の紛失時には、リモートアクセスを遮断することで問題が解決するのではという考えや、暗号化を導入しているから安全であると考える方もいらっしゃるかもしれません。

ご認識の通り、リモートアクセスを利用する端末を紛失した場合の対策として、社内ネットワークへの接続停止処理を行うことも有効な対策の1つです。
暗号化についても、Windows BitLockerを用いることで、物理ディスクの直接抜き取りに対する有効な対策となります。

しかしながら、実は完璧な対策ではありません。

社内ネットワークへの接続停止処理を行ったとしても、ネットワークを遮断するだけであり、端末自身はOSログオンの突破などで端末にログインされてしまうリスクが残ります。
暗号化に関しては、たとえばOSが起動中に盗難されたり、端末がスリープ状態であるときは、Windows BitLockerなどのドライブ暗号化やHDD暗号化が有効とはならないことがあります。これは、これらの暗号化方式が異なるレイヤーで機能するためです。

仮に暗号化されている状態で盗難されたとしても、端末に保管されているデータは残ります。
そうなると、OSログイン時のパスワード対策や暗号化対策、ネットワーク接続の遮断だけで端末からの情報漏洩リスクを完全に防げるのでしょうか?
そんな端末から発生する情報漏洩リスクに対策できるのが、TRUST DELETEであり、「KOKOMO」やBitLocker暗号化などとの組み合わせは最適解の1つになります。
たとえば、「TRUST DELETE」の「パスワード連続失敗時にシャットダウン」という機能を利用することで、OSパスワード入力が連続失敗した場合に自動でシャットダウンを行い相手を諦めさせることができます。


イメージ図:強制シャットダウン

「TRUST DELETE」の基本機能であるリモートワイプやリモートロックによりリモートから不正利用対策やデータ消去による情報漏洩対策することも可能ですし、もしもPCのネットワークがオフライン状態の場合でも、「自動消去機能」を使用すれば「TRUST DELETE」の管理サーバーと端末が一定期間通信を行わない場合、自動でタイマーによるロックからデータ消去まで実現することが可能です。


イメージ図:リモートからのロックや消去命令が届かなくても消去まで実現する自動消去

これらの技術を組み合わされることで、ネットワークセキュリティと端末セキュリティの両方を強化できます。
当社「KOKOMO」とワンビ株式会社様「TRUST DELETE」は、ハイブリッドワークにおけるリモートアクセス環境を保護すると同時に、端末の情報漏洩リスクを最小化したいお客様に最適なソリューションです。

まとめ

本記事では、当社「KOKOMO」とワンビ株式会社様の「TRUST DELETE」による共同サービスをご紹介しました。
両サービスを組み合わせることで、ハイブリッドワークにおけるセキュアなリモートアクセスと端末の情報漏洩対策を同時に実現することができます。
従来のオフィスワークを前提としたネットワーク境界防御の考え方から、ネットワークや端末を中心に「場所を選ばないゼロトラストセキュリティ」の考え方へと時代は進化しています。
現在のリモートアクセス環境に課題を感じている方や、端末紛失時の情報漏洩リスクにお悩みの方は、ぜひお気軽に弊社までお問い合わせください。

■お問い合わせ先:経営企画本部マーケティング部マーケティンググループ

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